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感想「当たり前の幸せを奪われてしまった家族の物語」 [【再掲載】]

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「朝日のあたる家」感想 「カリーナの林檎 チェルノブイリの森」脚本家

 原発事故によって当たり前の幸せを奪われてしまった家族の物語。ある日を境に突然、その家族に襲い掛かるさまざまな出来事は、太田監督が福島で丹念に取材した嘘偽りのないもの。

 舞台を福島ではなく日本の原風景が残る静岡のとある町に設定し福島の次に起こった悲劇として描いているのは、原発事故はいつどこででも起こりうることなんだという危機感を観ている人に受け止めてもらいたかったからだったそうだ。

 その狙いは観客に十分、伝わっていると思う。直球ど真ん中、本当にストレートにメッセージを投げかけてくる映画だ。

 2003年に僕らが「カリーナの林檎」を製作するにあたり、ベラルーシとウクライナで取材した時に見て、聞いて、感じたことが、この映画にもたくさんつまっている。ふるさとを奪われ、バラバラになってしまう家族の姿。

 福島でもそういう家族の話を聞いた。この映画には、原発事故によって何が起こるのか、決して嘘や大げさではない、リアルが描かれている。原発の問題に関してはさまざまな意見があるだろうが、まずはこの作品を観て、もう一度考え、家族とでも友人とでも話をしてみるといいと思う。

 無関心は罪。福島でとんでもない事故は起ってしまった。子供たちに「私はいつまで生きられますか?」なんて言わせちゃいけないのだ。

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