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「メアリと魔女の花」感動した。でも、裏テーマは「原子力問題」!? [映画感想]

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ジブリ?と思いつつ見た。前半は少々、心配だった。クロネコ、魔法のほうき、魔女となると、どうしても「宅急便」がダブってしまう。おまけに魔法学校だと「ハリーポッター」が交差した。

しかし、この映画の神髄はそこではなかった。後半のおばさんとの対話(鏡のあれ)は訳もなく涙が零れる。動物の脱走は心が踊る。その後の展開。ここにメッセージがある。

(ここからネタバレ。これから映画を見る方はあとで読んでね!)

クライマックス。本来なら主人公は魔法を取り戻し、大いなる力で彼らを倒すのが王道だろう。「ハリーポッター」のような魔法合戦だ。だが、メアリーはそうではなく、魔法を拒否することを貫く。なぜか? その答えはピーターを実験台にした研究室で分かる。暴走するパワー。それを止められないドクター。こう呟く。

「これは想定内だ」

どこかで聞いた言葉。そう、この映画で描く「魔法」とは「原子力」を意味するのだ。本来、心優しかったドクターやマダムがなぜ、あんなふうになったか? それは原子力が金を生むことを知り、危険を隠して推進した原子力ムラの学者たちをダブらせているのだ。そうやって、魔法は多くの動物や子供たちを犠牲にした。つまり放射能である。

そしてピーターの実験はメルトダウンする。暴走するパワーはドクターたちをも飲み込み犠牲にする。「魔法は制御できない」=「原子力は制御できない」そして動物や子供。自然を犠牲にする。止めないといけない。だから、メアリーは魔法=原子力を拒否して戦った。そこに作者の、物語のメッセージが込められている。

通常の物語なら最後に残った花を使って戦うはずなのに、それを捨ててしまうメアリー。そう、この映画は原発に魅入られて狂った学者たちと、その犠牲になった子供たちの物語。そして、もう原子力研究は止めようというストーリーだと思える。さらに、微笑ましいのは、この映画のスポンサーであるテレビ局こそ、原発推進の権化。そこでこの物語を作ってしまったことだ。

かつて、宮崎駿も同じことをしている。「風立ちぬ」で主人公に自分の悲しみを重ねた。その精神は「メアリー」の監督に引き継がれ、より強いメッセージを発信している。ぜひ、多くの人に見て頂きたい。


「風立ちぬ」解説はこちらで=>http://cinemacinema.blog.so-net.ne.jp/2015-02-21




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