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先輩やベテランに褒められるクリエーターはダメ。批判され否定されてこそ、一般から支持される? [my opinion]

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先輩やベテランに褒められるクリエーターはダメ。批判され否定されてこそ、一般から支持される?

突然に思い出したのだけど、僕は若い頃、と言っても30代で脚本家デビューし、監督になり、この仕事を始めた頃。

「業界の先輩やベテランに褒められるようではいけない!」

と思っていた。というのは、もし、評価されるようなら、僕の作品は先輩たちの世代の価値観で作られていて、彼らが理解しやすい作品ということになるからだ。

同時に僕より下の世代には支持されない。「センスないなあ」と言われる作品になる。ある時、師匠であり巨匠である大監督がこんな話をしてくれた。

「私がデビュー作を撮るとき、映画会社の社長がこう言ったんだよ。ぜひ、僕には分からない映画を撮ってください。僕には理解できないということは、きっと若い人に支持されて大ヒットするはずです」

その大監督はその通りの映画を作り、大ヒットした。監督も凄いが、その社長も凄いと思った。その後。割に理解あるPと出会った。「割に」というのは他からは一切認められなかったからだ。その人と仕事をしている時、こういった。

「あなたに褒めてもらえれるのは嬉しい。でも、それより首を傾げるくらいの作品がきっと若い人にウケます。そのつもりでやります」

まあ、なんと生意気で傲慢な新人だろう。そのPは笑って「ははは、楽しみにしているよ」というと思ったが、大激怒「言っていいことと悪いことがある!」と、その後、ことごとく僕の意見を批判。完成した作品も「全てが最悪!」と言われたが、観客の反応は凄く良かった。で先輩から「あのpはさほど優秀ではないのに、プライドが高いので、煽てて使わないとダメだよ」と言われた。まあ、生意気な僕も問題なのだが。

でも、先の説は正解だとも分かった。その後も、スタッフや業界の先輩たちからは評価されなかった。有名な先輩監督から「こいつの作品だけはダメだ」とも言われた。が、観客には好評。毎回、映画館では涙が溢れた。

14年以上が経ち。現場で最年長になる。ベテランスタッフはもういない。Pも若い。多くが僕の作品を支持してくれる。やはり、それが時代というものなのだ。ただ、これからが怖い。周りが褒めてくれるということは、さらに下の世代からは支持されないという可能性がある。クリエーターは一生戦いだ。


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